『そーだちゃんl』製作日誌

● 【製作日誌】 【完成】

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そだちゃん元絵■この夏、K-BOOKSさまの企画で、原田たけひと先生デザインのオリジナルガレキを作らせていただくことになりました〜。原田さんの絵は以前より大好きでしたので、気合い入りまくりですよ!

で、お仕事原型には珍しく製作中画像をアップする許諾をいただけましたので、久々に模型日誌再開の巻(´D`)。
#K-BOOKSさまのガレキのページは
こちら

キャラクターの名称も原田さん命名で『そーだちゃん』に正式決定!




その11

■塗装した完成画像はこちら→






その10

■そんなこんなで、やっとそーだちゃんの原型完成〜。

そーだちゃん原型

でもって複製サンプルも抜きあがり。アイスソードはクリア成型ですヽ(´▽`)ノ
次は塗装を頑張らねば!

そーだちゃん複製サンプル

カブトサンプル



その9

■そーだちゃん本体以外の小物も並行して製作〜。

■鉄カブトは思いっきりローテクに、エポの塊からゴリゴリと削り出し。
こういうパーツは3Dモデラとか持ってれば作るの楽なのになぁ…と思う瞬間です。

エポの塊

まず外側の形出しをして、その後内側の削りこみ。すべて治具なしのフリーハンド。
内側ははじめ彫刻刀の丸刀で掘りこんだあと、荒めのスポンジペーパーで均してます。
頭頂部あたりに開いてる小さな穴は、厚みの確認のため。

外側と内側の削り出し

大まかに形が出たら、アーマー部同様チマチマとデコレーション。

カブトのデコレーション


■こちらは暑さのあまり溶けかけのアイスソード…の作りかけ。
液垂れ表現て結構ムズイですね(汗)
作ってるときは室温が34度くらいあって、本人も溶けてました。

アイスソード



その8

■今回一番苦戦した腕部分。
地面に突き立つアイスソードを握るべく肩、肘、手首の3点でバランスを取るわけなんですが、なかなかいい塩梅にポーズが決まらず。で、どこか1点の角度を変えようとすると、それと連動している他の2点の角度も変えねばならなくて作業がエンドレス化…
いったい何度手首や肘を作り直したか思い出せましぇん(汗)

■作業的な流れとしては、肩→肘→手首の順に固定化。その後、分割作業に進みます。写真左は分割作業中のもの。分割してしまう前に周辺を型想いなどでバックアップしておくと、再組み付けする際に角度が狂いませんです。
写真右は手首の角度を確認しているところ。



■手の平部分を基部にして指を盛り付け。ここから指に表情をつけながら削り出していきます。



■そんな感じでなんとなく形にはなってるんですが(下の写真のものは3度くらい作り直したもの。結局没に。)、なんか微妙に違和感があったり気に入らなかったりで、前述したようにドツボのスパイラルへ突入していきました…(遠い目)





その7

■膝下のアーマーパーツ類の製作〜。
生身の部分と違って形状的にごまかしがきかない部分ゆえ、左右対称の調整に手間が掛かりました。思わずメカ原型師の方々を尊敬(´д`;)。

■まず膝の分割ラインにて脛を切断。製作中に軸がずれていかないよう、ガッチリとダボ処理をしときます。

膝下を分割


■エポパテにてアーマー部分をデコレート。
ここは接地面との兼ね合いもあるんで、作りながらちびちびと形状を調整していきます。
太ももに装着するアーマーは左右対称なので、一個作って型想いにて複製。
今回型想い大活躍(笑)

アーマー類の製作



その6

■後頭部の髪の毛を別パーツ化するため、頭を前後に分割。
とはいってもこの部分を綺麗に切り分けるのは至難の業なので、いつもこういう方法をとってます。

■まずは型想いにて後頭部全体を包むように型取り。(写真左)
それが済んだら後頭部をゴッソリ削り落としてしまい、分割面とダボの処理をします。(写真右)

後頭部の型取り


■その処理した面に癒着防止用のワセリンを塗り、削り取った後頭部の分だけエポパテを盛り付けます。そして頭パーツをさきほどの型にムギューッと押し付け、パテの硬化後取り外し。(写真左)
ワセリンをきちんと塗っておけば、このようにダボが転写された状態でパカッと綺麗に外れます。(写真右)
これで後頭部が再現できました。

後頭部の再生


■で、そうしてできたものに今度は髪の毛を盛り付けていきます〜。
今回の髪型は三つ編みなので、実際にエポパテで編んでみたところ、なんかボリュームが足りないというか元絵にあるメリハリが出てないというか…(写真左上)
結局そっちは没にして、パテのムクから削り出すことにしました。(写真左下)

同時に前髪も作っていったり。(写真右2枚)
こちらは三つ編み以上に苦戦してまして、最初元絵からの解釈を間違ったせいで、画像のものが出来上がるまでに2つほど没を出しました…アウアウ orz

髪の毛の盛り付け&削り出し

 


その5

■肩の位置が決まったら、今度はバストの盛り付け。
今回バストサイズはかなり控えめ(笑)ですが、それだけにカワイク作りたいところ〜。

まずはバストトップの位置を決めます。トップの2点と鎖骨の中心点を結んだ線が正三角形になるのが標準的なバスト位置です。
で、それを目安に盛り付け。
エポパテやスカルピーなどの盛り系素材はこういう丸みを出すのが非常に楽です。

胸位置のアタリ付け バスト盛り付け


■ちょこちょこと盛った削ったしていた体のラインもほぼ整ってきたので、一度全体をサンディングしてみました。
うーん、もうちょっと腰周りのボリュームを抑えたほうが原田さんキャラっぽいっかも。

 



その4

■腕〜。
まず下ろした上体で骨組みを取り付けてみて、腕全体の長さを確かめます。

腕の骨組み


■次にポーズ付け。
今回は武器と手が絡む構図なので、慎重に配置を確認。
人間の肩の付け根位置はポージングによって大きく変化します。鎖骨や肩甲骨との連動もポイントとなるので、製作するうえで結構な関門ではあります。参考に買っておいた美術解剖図がフル回転〜。

胴体部分の肉付けも地味に進んでたり。

剣と組み合わせ



その3

■耳の盛り付けと、アウトラインの削り出し。
方眼用紙を下にして削ると左右対称が出しやすいです。(画像は正面からずれて撮影してしまったため、対称にはなってませんが…/´ー`;)

耳の盛り 耳の削り出し

■武器であるアイスソードの本体部分。
といっても、この状態だとただの直方体。
平行線を出すのに苦労してます…

武器本体



その2

■体の骨組み作成の図。
まずは立たせた状態で芯を繋いでバランスを確認して…

芯・素立ち状態

■次にそいつにポーズを取らせます。
芯同士を繋ぐ針金は必要最小限の長さにしとくと、あとの分割なんかの時に楽。

芯・ポーズ状態

■でもって、軽く肉付け。
一気に盛り付けず、様子を見ながらパテを足していきますん。

芯に肉付け開始



▼その1

■まずは顔。
作り慣れたスカルピーでこねてます。
画像のものはまだ鼻、口がついてません。

スカルピーこねこね

■何度か焼いたり盛ったり削ったりを繰り返して形にしていきます。今回は全身をエポパテで製作するので、顔もエポパテに置き換えます。作業的には別にスカルピーのままでも可能ですが、顔だけ他の箇所と色が違うと、どうにもバランスが見づらいっす。

材料の置換にはワークの「型想い」を使いました。
お湯で温めた型想いを原型に押し付けて、冷えたら脱型。
簡単に型の出来上がり。

型想いで型取り

■で、今度は出来上がった型にエポパテを押し詰めます。
団子状のエポパテをそのまま押し詰めると、どうしてもモールドの反転があまくなります。なので、はじめは板状にしたエポパテをモールド面にそってグイグイ押し付けて、そのあとで空いた部分に残りのパテを詰めるようにすると、きっちり型取れます。

■置き換え完了〜。
その後、後頭部を盛ったり、型取り前の段階では気付かなかった歪みを直したり。
顔は完成するまでなにかしら手を加え続ける箇所ですよ…

エポパテに置換



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